strawberry time

 
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28
 
26日ソワレ。恵比寿エコー劇場にて「マクベス」観劇してきました。
劇団AUNの舞台は初めてです。
鋼太郎さん演出で、マクベス鋼太郎ってわけで、ま、鋼太郎さんのパワー炸裂舞台って感じでしたね。
でも私は蜷川舞台に出てる鋼太郎さんより好きだな~って思っちゃった。
声もそこまで枯れてなかったし(笑)。
そして演出も分かりやすく、お芝居に入り込みやすく、言いたいことがひしひしと伝わってきてとても面白かったです。
あ~っというまの2時間40分でした。

マクベスのお話、そんなに詳しく知ってるわけではないんですね。
過去に新感線のメタルマクベスを観て、松たかこの演技に魅了された記憶はありますが・・・
マクベスってあんなに暴君だったんだ?なんて思いながら観ていました。
実際本を読んだわけじゃないから分からないけど、今回観たマクベスはとても原作に忠実な感じだったんじゃないかな~。

鋼太郎さんはねー流石。もう文句なしですよ。
幻覚が見えて狂ってしまうところや、そして現実に戻ってきてハッとするときの表情なんかは言葉にならないものがあります。
正気なときと幻想が見えてしまうときの演じわけ、妻を愛するその姿、そして暴君になっていく姿、最期のときをむかえるまで、マクベスを本当に見事に演じていました。
魔女に出会って運命が変わってしまうマクベスですが、プログラムに「マクベスは思い込んじゃう人。考えちゃう人。そういう人に悪い人はいない」って綱太郎さんの話があって。
そういわれてみれば、マクベスは本当は悪い人ではなかったはずなんだよな~って思っちゃいました。
悪い人ではなかったから、信頼も厚かったわけだしね。
だけど、一つ歯車を掛け違えてから、そこからどんどん狂っていってしまう。
観ながら因果応報という言葉を思い出したりなんかもしていたんだけど・・・
彼はどうすればもっと良い人生を送ることができたのかを考えてしまう舞台でした。
だって、魔女に出会ってさえいなければ・・・あんな計画を思い浮かばなかったかもしれないし。
(マクベス夫人のせいだとは思わないのがこの舞台。鋼太郎さんの意図するところに見事にはまったな~って思います。すごいね!鋼太郎さん。)
誰だって自分の今いる地位よりも上を目指すでしょ。
人を殺めて上を目指すのが間違っているのは誰にだって分かるし、だけどそれを実行してしまうマクベス。
そしてどんどんと暴君になっていく。
周りから嫌われ憎まれ、誰一人と味方がいなくなっていく。
悲劇だな~って思う。

マクベス夫人はヤンさん。
夫人を演じたヤンさん・・・可愛いかって言うと、それは疑問だったりもしますが(笑)。
ヤンさんは相変わらずおキレイでした。白のドレスが本当よく似合う。
そんなに出番はありませんでしたが、それでも強烈な印象を残していってくれましたね。
1幕終えてから2幕登場の間に、マクベス夫人の中で色々あったことなどは、マクベス夫人が出てくるわけではないので、他の人の台詞やらで想像していかなくちゃいけないけれど、それでもヤンさんの狂った姿で出てきたときの演技は圧巻だったな~って思います。
「血が落ちない」・・・と言って手をこするときの表情がいつまでも頭から離れないです。
髪の毛もボサボサで血の気がなくて顔面蒼白。
あの後、彼女は自ら命を落としてしまいますが、それも悲鳴だけで、話の中でその姿を想像・・・ということで。
だけど、あの狂いようからすると、命を落としてもおかしくないと思えてしまう。
私自身はね、このマクベス夫人にかなり感情移入していたように思います。
あの計画をマクベスに進めているところだって、悪女というより、彼の地位のために何とかしてあげたいという愛の形だったように思えるし。
その後、マクベスを必死で支えようとしているところなんかは同じ女性として、尊敬というか・・・
だから、今回のマクベス夫人って強い女性、悪女というよりは、夫を愛するが故の、、、っていう感じの女性に感じたんですよね。
だからこそ、夫が崩れていく姿を肌で感じ、どうすることもできなくなっていって、彼女自身も幻想を見て自ら命を落としてしまったんだろうな~と。
夫人が亡くなったと聞いたときのマクベスの言いようのない空虚感。
あの張り詰めた空気を思い出すと、やっぱりこれはラブストーリーだったんだな~なんて思います。

他、印象に残った人たちは・・・

バンクォー大塚さん。
この人、幽霊座員なんですねー。七年の沈黙を破り・・・!って!!!
いいもの見させてもらいました。
バンクォーとマクベスは友人なんだよね?なのになぁ。
あんな友人はいらないぜ~(byバンクォー)って気分かな。
彼も権力だとか野心だとか、ものすごくある人だよね。
じゃなきゃ魔女に自分の予言なんて聞かないだろうし。
ましてや亡霊になってマクベスに会いにこないだろうし。

あとはマクダフ中井出さん。
命よりも大事な・・・自分の妻と子孫を皆殺しにされてしまったと知ったときの彼の演技がとても良かった。
男泣きせずにいられません・・・というマクダフ。うーん。カッコよかった!
彼は帝王切開だったんだねー。
「女の股から生まれたものには殺されない」というマクベスだけど、腹を割って出てきたマクダフは強かった!!!
ところで・・・マクベスの首をとったマクダフなんだけど・・・
確かにマクベスは悪党だったかもしれない。たくさんの罪のない人を殺したし。
マクダフからすれば家族を殺され恨み辛みがあったと思う。
でも人を殺していいんだろうか・・・
マクベスを殺したマクダフはその時は英雄かもしれないけれど、カルマの世界では、彼も必ず・・・なんて余計なことを考えてしまってね。
彼のその後の人生がものすごく気になってしまったのでした。

そしてマルカム長谷川さん。
ダンカンの長男。とても真っ直ぐな人で、信頼する者に対してはとても温かい人。
マクダフがマルカムのところへ来て、王に相応しいのはあなただ!と説得しに来る場面では、マクダフを騙すための嘘をつきます。
あそこの場面の彼の演技、良かったですね~。
マクダフがスパイじゃないことを知ったとき、そしてその後の信頼関係など、マルカムの心の変化が良く伝わってきました。
長谷川さん、ひときわ目立ってるように感じたんだけどー。
役のせい?それとも彼のオーラ?横顔が素敵なのね、この人♪

あとは谷田さんね。
この人カッコイイよ~!!!
カテコでもこの人ガン見してきました。

ってわけで、あとは演出の中で・・・
魔女たちの恐さは言葉にならないものがありましたね。
一番最初に出てくるわけですが、めんたまがない。ってうか猫の目のようで、どこを見てるのか分からない。
おまけに顔面蒼白。
効果音と照明が絶妙で、ホラーですか?というくらい恐ろしかった。
途中のどろどろも気持ち悪くてね。
べちゃべちゃと音をたてて、あらあら服にまで飛び散って・・・ってもう~目をそらしたくなるのにそらせない。キモかったですね。
その中で、あのダンス・・・ま、あんな場面もないとね。
あの場面の役者さんたちのイキイキした表情がもう~何とも言えなくて。
だってめんたまないし、お顔は白いのに、イキイキしてるんだもん(笑)。


1幕最後、マクベスが気が狂って椅子やら何やら投げるシーンがありますが。
あそこはね~舞台が狭いっていうのもあって、迫力満点で・・・
コップだって客席に落っこっちゃいましたからね~。
そりゃも~いつこっちに椅子が飛んでくるかもしれん、なんてヒヤヒヤでした(笑)。
2幕の最後のほう、暴君との決闘?のシーンも、暴君に刺されて死にながらはけていくっていうのがあったんですが。
これまた舞台がちっこいせいか、勢い余って客席に落ちてきちゃった俳優さんが一人。
刺されて死にそうなはずが、ピョンと再び舞台に飛び乗ってはけていきました。


そんなわけで、とにかく充実した時間を過ごしてきました。
小さな劇場だからこそ、役者さんたちの息遣いを感じることができて。
臨場感たっぷりの迫力あるスピーディな素晴らしい舞台でした。
鋼太郎さんの演出ってすごくいいね。好きだわ~。
そして。シェイクスピアって面白い。
本当面白い!


そうそう。余談ですが。
劇場入るとすぐにお花がたくさん飾られていました。
一番目立つところに「春野寿美礼」デデーン!!!とありましたよ。
オサちゃん♪♪


最後まで読んでくれてありがと~♪


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AUN(劇団)
<劇作・脚本>シェイクスピア
<出演・演出>吉田鋼太郎
<出演>安寿ミラ 大塚明夫 松木良方 星和利 中井出健 
谷田歩 坂田周子 千賀由紀子 林蘭     他


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プロフィール

miho

  • Author:miho
  • お芝居大好き~!
    時間とお金があれば、劇場へ!!

    好きな人・・・上川隆也 高井治 鈴木涼太 安寿ミラ 他 (敬称略)

    日々思ったこと、観劇感想などを記しています。


    只今まったり更新中。
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